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20 安心して死を迎えるために――「送られる」側の準備


「うちには、たいして財産もないし、遺言なんて必要ない」
「死んだあとのことは、家族で好きにやってくれ」というのは、残された家族にとっては、
かえって迷惑になることもあります。

たとえば、「葬儀はどうする」か。
あなたは「派手な葬式なんて必要ない」と家族にいっていても、それを文書などに「証拠」として残しておかなければ、イザというとき、未亡人や遺児たちは、「親(配偶者)が死んだのに、ちゃんとしたお葬式も出さないなんて」と、親類知人からクレームをつけられることもあるのです。

そうしたもめごとを避けるために、最低限の準備は必要です。
その準備とは、
1 延命措置の希望の有無
「延命措置は必要ない」と思うなら、それを一筆書いておけば、人工呼吸器をはずすときの、家族の心の負担がおさえられます。
2 危篤のとき、臨終のときに呼んでほしい人のリストアップ
3 保険・銀行口座のリストアップ
必要なら、暗証番号も書いておきます(死亡届を出すと、銀行預金をおろすのは、「遺族全員の了承が必要」など、かなりの手間が必要です)
4 財産(借金)のリストアップとその分け方(遺言書の作成)
正式な遺言書を残すなら、公証人役場で相談しましょう。
5 通夜・葬儀のやり方
立場によっては、「喪主」や「葬儀委員長」を決めておくことも必要です。
6 墓の選定(あるいは散骨の希望など)
7 献体・臓器提供の希望の有無

これ以外にも、家族や友人へのメッセージを残すとか、「お気に入り」の遺影を決めておくとか、人によっては、婚外子を認知しておくとか……。
「悔い」を残さないために、あらかじめ準備しておくことは――そして、必要に応じて、書き替えることも、幸せな老後を送るためのしたくの一つに違いありません。

 




 





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